ここ数年の間に多くの企業が経営難に陥り、リストラや他企業との吸収合併などが繰り返されています。
誰もが目に触れるニュースでは大企業ばかりが注目されていますが、その裏にはもっと多くの企業が経営難からサラリーマンの雇用が守れていない現実が起こっています。
そんな中でも経営が万全と思われる大企業の社長から飛び出した発言に注目が集まっています。
その発言内容から見えてくるサラリーマンが備えなければならないことについてお伝えしていきます。
目次
大手でも突然リストラ・解雇される時代に突入
先日の日本有数のトップ企業社長からの発言を聞いて驚いている方もいらっしゃるかもしれません。
トヨタ社長や経団連会長から「終身雇用を守るのが難しい」という発言が飛び出しました。
サラリーマンとして働いている方の中には薄々気づいていた方もいらっしゃるかと思いますが、経済界の重鎮からの発言を聞くとより実感が湧いてきたと思います。
日本企業の特徴の一つとしてサラリーマンの終身雇用が守られているという常識がこれまではありました。
しかし、今後はどの企業であっても終身雇用が守られるというに難しい時代に入ってきています。
僕が勤めている会社でも数年前に大きな給料改定が行われました。
会社の売り上げが下がり続け、これまでと同じような給料体系ではやってはいけないという現実を突き付けられました。
ヤフーなどのニュースで早期退職希望やリストラなどの言葉を目にはしていたのですが、実際に自分の身にもそれに近いことが起きてくるとは思いませんでした。
まず真っ先に感じたことは、この会社でずっと働いていくことを希望していたけどもそれは難しい願いであったという現実です。
今思えば、早めにその現実を知ることができてよかったと思っています。
それが数年前ではなく、今起こったとしたら動き出すのに数年遅れてしまった可能性が高いからです。
実際にその時は自分が勤めている会社や一部の企業だけがそうなっていると思っていましたが、いろんな企業なども見ていくとどこの会社でも起きてくることだということがわかります。
そしてここでサラリーマンが受け入れなければならないことは、必ずしも会社は社員を守ってはくれないということです。
正社員だから、大企業だから、終身雇用だから大丈夫というのはもう通用しない時代なのです。
会社が雇用者に求めていることと雇用者が会社に求めていることとのバランスが保てなくなってきています。
絶望の未来から希望の未来へ帰るためにサラリーマンが備えるべきこと
現在勤めている会社で定年まで働いていくことが難しいのであれば、他の企業でも役立つ武器を身につけていくことが必要になってきます。
会社から雇用を継続するのが難しくなったと突然言われても困らないように転職を有利に進める武器を身につけていく必要があるのです。
今はまだ会社も健全であり、まだ大丈夫と思っている時からこそ動き出す必要があります。
何故ならば、武器を身につけていくためにはそれ相応の時間がかかるからです。
もし、いくらかのお金の蓄えがあったとしても、収入がない状態でどれほどの期間の生活を行っていくことができるのでしょうか。
何よりも仕事がない状態の離職期間が長くなればなるほど、次の仕事を見つけるときの難しさがより増していきます。
そうならないためにも会社が健全な状態の時に、将来のために会社外でも役立つ武器を身につけていく必要があるのです。
そうすることによって、もし転職したいと思った企業が突然現れても、すぐにでもアプローチしてチャンスを掴むことができるようになります。
人生の延長線から将来についての計画を立てる
ではどのようにして将来設計を立てればいいのでしょうか?
よくある例としては会社で必要とされているスキルを身につけていき、会社にとって欠かせない人になるというものです。
これはその通りでもあるのですが、ここばかりに目を向けていると今の会社にいる間は重宝されますが、一旦会社外に飛び出すとこれまで築いていたものがそのまま役立てられるとは限りません。
今いる会社という狭い視野で考えるのではなく、人生の延長線の逆算から考えるという広さを持つことが必要です。
自分の人生を築いていく中で必要とされるものは何かを見極め、何に時間を投資していくかが大事になってきます。
そうすると自分の人生を歩んでいく時に必要となる武器が何かが自ずと見えてきます。
そして今の仕事と将来の仕事とにも繋がるものが見つかれば、迷うことなくやるべきことに向かって進んでいくことができます。
ぜひ、これから何を築いていくべきかを考えてみてください。
考え出し、行動に移していくことが、次のステップへ進んでいくことで新たな道が見えてきます。
まとめ
今回は終身雇用崩壊が迫っていることからサラリーマンが備えなければならないことについてお伝えしました。
今の会社でずっと働いていたいと考えていた人にとっては、新たな道を見つけていくキッカケにもなります。
それは多くの人にとってより良い人生を送るためには欠かせないことにも繋がっていくと思います。
この現実をネガティブに捉えるのかポジティブに捉えるかによって、これからの人生の充実度も変わってくると思います。