新卒で入社した会社で定年まで働き続ける。
そんな時代も過去にはありましたが、時代が変わり始め年功序列や終身雇用などを守ることが難しくなってきています。
大企業でも早期退職、希望退職を数千人単位で行い始めています。
会社員の方であればこの状況をネガティブに捉えてしまうと思います。
でもこの状況をあえてポジティブに捉え、自分がもともとやりたいと思っていたことや興味がある仕事に挑戦するチャンスと考えている人もいらっしゃいます。
そんな方は副業や転職、社内異動なども視野に入れて早いうちから動き始め、どんどん新しいチャンスを掴んでいっています。
ここでぶつかる壁の一つがやりたいことだけど苦手としている場合はどうしたらいいのかという点です。
そんな方に必見な「向いていない仕事をストレスなく続けるには自分にあったやり方を見つける」についてお伝えします。
今回お伝えすることを自分自身のものにすることができれば、どんな仕事が目の前に現れたとしても乗り越える方法を見つけ出すことができます。
僕自身がこれまで実践し実際に体感した方法なので参考にしていただき活用していただければとても嬉しいです。
仕事を選ぶ基準は得意なこと?好きなこと?
このページを見ている皆さんは会社や副業の仕事を選ぶ時は自分にその仕事が合っているかどうかで選択してはいませんか?
得意なことなのか?
苦手なことではないか?
仕事を選ぶ基準として得意なことを選ぶことは正しい選択です。
得意なことであれば、すでに他の人よりも1歩も2歩も前へ進んでいる状態であり、成長スピードも苦手なことよりも上達が早いので成果が出やすくなります。
でも本来やりたいと思えることが、得意なことではなかった場合はどうすればいいのでしょう。
やりたいこと、興味があることなのだけど自分には向いていない仕事なんだよねという悩みの相談も受けることもあります。
その際によく出るのが仕事を選ぶ際は「得意なことと好きなことのどちらを選択すればいいのだろう」という話です。
人によっては得意なことを選ぶべきだという方もいらっしゃいますし、好きなことを選ぶべきだという方もいらっしゃいます。
この2つのどちらを選択するかは永遠のテーマとなっています。
得意なこと、好きなことの両方を選ぶ
今回僕がお伝えしたいことは、どちらも選ぶようにしませんかということです。
得意なことであり、好きなことでもあれば一番いいですよね。
得意なことは人よりも1歩も2歩も前へ進んでいる状態なので、すぐに成果を出すことができます。
好きなことはその物事をしているだけで楽しいのでモチベーションを高く持ってやり続けることができます。
得意なことと好きなことの両方が重なれば楽しみながらやり続けることができ成果を出すことができるのです。
その方法を叶えるためには自分に合ったやり方を見つけるという視点を持つことが大事になってきます。
自分の強みを活かしたやり方で成果を出す
自分に向いている仕事(適職)はなんだろうと誰もが一度は考えたことがあると思います。
適職=得意なこと
と結びがちなのですが、実は違います。
正しくは
適職=自分の得意なやり方
です。
仕事で成果を出す方法は1つではない
どんなお仕事にもスペシャリストの方がいらっしゃいますが、みんな同じやり方で成果を出しているわけではありません。
仕事で成果を出すやり方は1つではないのです。
人それぞれの強みをお持ちであれば、その分だけ成果を出す方法があります。
営業が苦手な方が成果を出す方法
例えば営業の仕事を例にしてみましょう。
営業はお客さんに商品を買ってもらうことが仕事です。
通常営業の仕事は多くの人と会うことが多いため、人と話すことが得意な人に向いています。
逆に人と話すのが苦手な人もいます。
でも人と話すのが苦手な人は決して人が嫌いなわけではありません。
多くの場合、初めてお会いした人や普段話をしたことがない人と何を話せばいいかがわからないのが原因だったりします。
要は世間話をするのが苦手なのです。
特に営業のように相手との関係性を築いていく必要がある仕事では関係性を深めるためには、まず世間話ができるようにならなければならないと言われます。
その世間話が苦手なので、営業という仕事に苦手意識を持つ方が多いのです。
新規営業ではなくメーカー営業であれば成果を出す人もいる
新規営業であれば初対面の方とまず仲良くなる必要があります。
人と話すことが大好きな方であれば、どんどん相手の懐に飛び込んで関係性を築いていくことができます。
逆に初対面の方と話をするのが苦手な人は、すでに繋がりがある人に営業をするメーカー営業が向いています。
メーカー営業ではすでに商品を提供しており、お客さんが長く使っていただくためにサポートなどをしていきます。
サポートしている際は営業トークよりも、商品でお客さんの悩みを解決することが求められてきます。
そのため、商品知識があるかないかが大事になります。
世間話ではなく商品について詳しくお伝えすることができるのであれば、お客さんに満足してもらえるのです。
苦手なことをなくし、強みで成果を出す
世間話をするのは苦手な人でも、話をしてもらう方法があります。
それは自分にとって目的のある話であれば初対面の方とでも話すことができたりします。
自分にとって興味のない話だと黙り込むけど、自分の専門分野の話が出てくる急にどんどん話題に入り込んでくる人っていますよね。
要は自分が得意だったり、興味のある話であればいくらでも話をすることができたりするのです。
世間話が苦手な人はまずお客さんと自分との共通な話題を見つけることが必要になってきます。
- 出身地
- 家族のこと
- 趣味
- 休みの日の過ごし方
- 仕事の内容
など、まずは相手の方に質問をして問いかけてみることで何かしらの共通点を見つけることができます。
そこから関係性を築いていけばいいのです。
関係性を築くことができれば、相手の悩みを聞くこともできるようになり、自分が紹介したい商品へとつなげていくことができるようになります。
つまり、職業で成果を出すやり方はその人それぞれが持っている特性の数だけあるということです。
自分のやり方を見つけることができれば、その仕事自体に苦手意識を持つことがなくなるのです。
得意なこと×好きなことから強みを見つける
自分に合った仕事のやり方を見つけるためには、得意なことを明確にしていくことが最初の第一歩です。
得意なことは人それぞれ違います。
得意なことを見つけるためには、過去を振り返ってどんな時に強みを発揮していたかを思い出していくといいです。
得意なことを見つける9個の質問
ここでは得意なことを見つけ出すための9個の質問について答えていきます。
1つ1つの質問に答えていくことで、今まで見えていなかった強みに気づくことができるようになります。
9個の質問を用いて得意なことを見つける方法については下記のページで詳しく紹介していますのでご覧ください。
-
-
参考得意なことがわからない人はこれで解決!才能を見つけ出す9つの方法
続きを見る
好きなことを見つける10個の質問
強みを見つける際にもう1つ大事なのが、好きなことを見つけることです。
好きなことは誰に言われなくても夢中になって続けることができることです。
好きなことを仕事の中に取り入れることができれば大きな強みになっていきます。
是非この機会にご自身の好きなことは何かを明確にしてみてください。
そして好きなことの共通点を見つけることで、それを仕事に活かしていくこともできます。
好きなことを見つける10個の質問については下記のページを参考にしてみてください。
-
-
参考好きなことの見つけ方10の質問!仕事にするための具体的3ステップも紹介!
続きを見る
上記の2つの方法で得意なことと好きなことを洗い出すことで、実際に自分自身の強みがいくつも見えてきます。
是非一つ一つじっくり考えながら書き出してみてください。
苦手意識をなくすために自分の強みでどう生かしていけばいいかを考える
強みが明確になったら、これからお伝えする3つの方法で強みを活かす方法を見つけていきます。
強みを活かす方法の見つけ方
- 苦手な部分を極力減らす
- 上手くいっている人の分析をする
- 違う仕事のやり方がないか調べてみる
強みを活かす方法1:苦手な部分を極力減らす
仕事で苦手意識をなくしていくためには、苦手だと思える部分を極力減らすことができないかを考えてみましょう。
仕事と言ってもやることはいくつもの手順があり、それを繋げていくことで1つの仕事にしていくことができます。
実際に行っている仕事を1つ1つ分けて考えていくことで、苦手な部分と苦手ではない部分が見えてくるはずです。
仕事の中で苦手だと思える部分を抜粋したら、苦手な部分をやらなくてもいいようにするためにはどうしたらいいか考えてみてください。
その際に大事なことは強みを活かして、その苦手なことを解決することができないかという視点です。
- デザインを1から考えて作ることに苦手意識があるのであれば、インターネットで参考になるデザインを探して活用してみる
- 仕事で単純作業をするのが苦手なのであれば、その作業を改善してより良いやり方ができないかを考えてみる
- 総務経理の仕事で経理の数字や計算が苦手なのであれば、得意としている人にお願いし、自分自身は総務の部分で力を発揮する
など、苦手なことを減らす方法はいくつもあります。
仕事の中で苦手だなと思う部分を強みで補うことができないかを考えてみることで、苦手でではなくやり方が間違っていたんだと気づくことができるようになります。
強みを活かす方法2:上手くいっている人の分析をする
2つ目は苦手だなと思える仕事で成果を出している人を参考にしてみることです。
上手くいている人をよく観察してみると、みんな同じやり方をしているわけではないことに気づきます。
上手くいっている人はその人にとっては正しいやり方をしているため成果が出やすくなります。
その成果を出している人たちの中で自分と同じような強みを持っている人を探してみるのです。
自分と同じ強みを持っている人が仕事で成果を出しているのであれば、その人のやり方をお手本にすることができます。
逆に自分とは違う強みを活かしていたり、一度真似をしたけど上手くいかなかったのであれば自分には合わないやり方だということがわかります。
同じ強みを持っている人は特性や感性が似ているため、話などがしやすかったりします。
そういう身近な人たちの中で参考にできる人がいればぜひ取り入れてみてください。
強みを活かす方法3:違うやり方がないか調べてみる
3つ目は仕事のやり方を本やインターネットなどで調べてみるといいです。
皆さんも経験あると思いますが成果を出している人の本を読んで実際にやってみたけど、全く上手くいかなかったということはありませんか?
これは本の著者が言っていることが間違っているのではありません。
本の著者はそのやり方で成果を出しているので正しいのです。
そのやり方に合う人と合わない人がいるというだけなのです。
本の著者と同じ強みを持っている人にはとても参考になるやり方だけど、そうでない方にとっては合っていないやり方ということになります。
インターネットなどを拝見すると、例えば営業一つをとっても人それぞれで成果の出し方が違うのがよくわかります。
ご自身の得意なことが明確になっていれば、その中で強みを活かせるやり方を見つけ出すことができます。
多くの方の成功事例を本やインターネットなどで拝見することができるので、そこから自分の強みを活かすやり方を見つけてみてください。
苦手な仕事に自分の強みを生かしていく方法の参考例
実際に僕の体験談として苦手なことを強みを活かしてできるようになったことについてお伝えします。
僕は子供の頃から人前に立って話をするのが苦手でした。
大人になっても人数が4人以上になると一気に緊張しやすくなります。
人が多くなればなるほど緊張で頭の中が空っぽになってしまい、そもそも何を伝えるべきなのかがわからなくなってしまったりするのです。
そんな僕が今では講師業をしているのですが、苦手なことができるようになったのはある講座開催プログラムに参加してからでした。
そのプログラムで伝えていた方法で体験したのがまさに自分に合ったやり方で準備をすることだったのです。
僕には下記の強みがあります。
- 1つのことに集中
- 計画的に実行する
- 継続力
- 正確に伝える
プログラムで伝えているやり方をここで紹介することはできないのですが、簡単にお伝えすると毎週課題が出され、その通りに実行すると必ず3ヶ月で講師デビューできるというものでした。
毎週出される課題の一つ一つはハードルは高くないのですが、仕事や他の用事を優先し、その課題を後回しにしてしまうと後々大変になってきます。
そのため毎週出される課題をしっかりこなしていくということが欠かせません。
僕はいきなり大きなハードルを飛び越えることは難しいですが、小さなハードルを一つ一つ乗り越えていくことは苦ではありません。
強みの中にある「1つのことに集中」「計画的に実行する」「継続力」を活かすことで与えられた課題をこなしていきました。
また下記のように講師業と言っても講座の価値の伝え方はいろいろとあります。
- 高いビジョンを抱えながら参加者を引っ張っていく
- 手振り身振りを大きくし、参加者を巻き込みながら伝えていく
- 参加者に寄り添いながら、丁寧に進めていく
- わかりやすく伝えるため、論理的に伝えていく
僕の場合は「正確に伝える」という強みを持っていたので3、4のやり方が合っていました。
講座の中身を正確に伝えることを念頭に置きながら練習を重ねていきました。
プログラムに参加して2ヶ月半後には実際に参加者の方の前に立って講座を開催しました。
僕自身が一番驚いたのですが、初めて講師として話をしたのに全く緊張しなかったのです。
その時は気づきませんでしたが振り返ってみると、強みを活かしながら準備し、自分に合ったやり方で伝えることができたから良い結果に繋がったのだと思います。
初めて講座を開催してから3年ほど経ちますが、今でも定期的にセミナーや講座を開催することができています。
苦手なことを克服する際には、自分の強みが活かせるやり方なのかどうかを判断基準に入れることがとても大事だということが少しでも伝わればと思います。
まとめ
今回は「向いていない仕事をストレスなく続けるには自分にあったやり方を見つける」についてお伝えしました。
苦手な仕事でも強みを活かすやり方を見つけることで、苦手意識をなくし自然にできるようになることができます。
一度弱みを強みで補うやり方を見つけることができれば、他に苦手なことが出てきた時にもやり方を少しずらすことで何度も活用していくことができます。
今回ご紹介した方法に実際に取り組んでいただき、ご自身の弱みをなくしていきながら強みを尖らしていっていただければと思います。
そういう方が今後は会社の中からも外からも必要とされる人になっていきます。